NVDA日本語化プロジェクト

今夜行われた定例ミーティングにおけるつぶやき。

プロジェクトの紹介は「NVDAjpプロジェクト」をご覧ください。

議論の途中で私が触れた「まつもと流」は、まつもとゆきひろさんと梅田望夫さんの記事(シリコンバレーからの手紙) 「目からうろこが何枚も落ちたオープンソースの“人間的本質」 のこと(「ほとんどの人は、適切な大きさと複雑さを持ったいい問題を探しているんですよ」)です。

  • 19:44  NVDA日本語化プロジェクト定例ミーティング。開発に貢献できる人材を増やすための勉強会の可能性を検討している。気の長い話ですみません。。
  • 19:45  Hackathonっていうのか。こういう勉強会のことを。。
  • 19:45  #nvdajp ハッシュタグ実験中
  • 19:47  #nvdajp 寺田さんからploneのユーザ会の実例を伺う。
  • 19:58  #nvdajp IMEの読み上げの検討課題。MS-IMEのウィンドウを監視して文字を引っこ抜く手法の展望。
  • 20:02  #nvdajp 貢献してくださる方にどんなメリットがあるか?シャトルワース流?レッドハット流?「手頃な問題」=まつもと流?
  • 20:04  #nvdajp マニュアルの翻訳は誰にでも手伝ってもらえる?我々の問題はゼロからSRを作ることではないので、比較的手頃な問題がたくさん転がっているはず。
  • 20:07  #nvdajp ユーザ会を組織化するべき?MLでテストをしてくださる方は嬉しい。ちゃんとNPOにしなくても?任意団体ならすぐにでも。お金を扱うためには法人化。
  • 20:11  #nvdajp 現状を確認=UAI研究会の1つのプロジェクト。お金が動く場でないからこそ関わりやすい立場もある。
  • 20:13  #nvdajp 企業がNVDAにコミットする目的。Webを使う人の母数が広がることはWeb業界の成長につながる。社会貢献。
  • 20:23  #nvdajp 勉強会をやるとしたら。一つは初心者対象=PC持参でとにかくインストールして触ってみる人。もう一つはIMEなり音声なり問題を絞って技術的な議論をする、コードレビューする、などなど。Python というより Win32 に詳しい人。
  • 20:26  #nvdajp 中間レベルの活動を設定するのは難しいかも。技術的な活動だけやって人が集まらないと寂しい。人が集まらなくてもYouTubeとかで情報発信すれば次につながる?
  • 20:30  #nvdajp 過去の議事録をまとめて公開する場を。sourceforgewiki を活用しては?
  • 20:33  #nvdajp IME読み上げ。必要な機能の絞り込み議論は必要。
  • 20:42  #nvdajp 勉強会を年内に開催するのは日程的に難しそう。まず飲み会=忘年会からはじめては?
  • 20:51  #nvdajp 試してみたいこと:NVDAのdisplay.pyからmecabを叩いてみる。寺田さんが前向きに検討。

orpheus_tw

こんなものを作っています。

Mon, Nov 16

Tue, Nov 17

  • 09:10  フォロー感謝 @orpheus_tw どういうbotに育てていけばよいのか、御意見を伺いたいです。

なお、作曲された曲のデータは1ヶ月しかサーバに保存されません。

heroku ってなに?という方は私の記事 heroku をどうぞ。残念ながら無料サービスの範囲内では実現できず、$15/month のオプションである delayed job を使っています。

オルフェウスについては 自動作曲システムオルフェウスの説明 をどうぞ。

今年の流行語「クラウド」をただニュースとして追いかけるのではなく、rails と git を覚えて、手を動かしてみるのが(いろいろ落とし穴もあったけど)楽しいです。どうして日本には heroku のようなサービスがないのだろう。。

ツイート

だんだんまとまった文章を書くことがおろそかになりつつあります。。

Tue, Nov 10

  • 09:11  いまTwitter界隈から起きつつある社会の変化が「リアルタイムWeb」の普遍的な現象なのか、Twitterでなくてはならないのか、それが気になる。アメブロを採用した日本の首相はいずれ「アメーバなう」を使うと思うので。
  • 09:14  インターネットのインフラの「自前主義」は戦略的に見直す時代かも。例えば日本政府は日本の企業のサービスにこだわるのだろうが、過去に日の丸OSも日の丸PCも失敗したじゃないか。。
  • 09:19  複数の類似サービスを有機的に連携させれば、自前主義でなくても特定企業のサービスへの過度な依存のリスクは回避できる。手段ではなく結果・効果にこだわるべき。例えばgmailを使わないのも、gmailしか使わないのも、リスクのように思える。
  • 21:23  加藤ただし「エンジニアのための開発生活ガイド」 講談社ブルーバックス を読んでいる。工学系大学研究室の研究生活ガイドとしてお勧めできるが、大学から出たことがない私には社会勉強になる。

Wed, Nov 11

  • 08:02  学会の研究会予稿や論文誌がどんどん電子化されているが、いずれkindleのようなデバイスで読むのが当たり前になるかも。情報処理学会はPC画面に特化した横長の書式を導入したけれど、早まったのではなかろうか。。

Thu, Nov 12

  • 11:27  科研費や共同研究に頼らずに、法人や個人から少額の寄附金を幅広く集めて活動し、目的に合わせて成果の社会還元方法を選択する、NPO型の研究プロジェクトができないだろうか、と常々考えている。
  • 17:06  WIT(福祉情報工学研究会)更新しました http://www.ieice.org/~wit/
  • 22:22  クラウドの課金の説明とか読んでると、遠い昔の大型計算機のTSSってこんな感じだったのかなあ、と思う。だとしたら大学の研究室がAmazonにお金払ってサーバを借りるのも当たり前になるのかな。。

Fri, Nov 13

  • 00:01  久しぶりに heroku を触った。 http://ja.nishimotz.com/heroku
  • 00:31  「天才数学者はこう賭ける〜誰も語らなかった株とギャンブルの話〜」を読み始めた。読みにくいと不評らしいのだが、私はプロローグと第1章ですでに大満足している。。100年前のAT&T、50年前のベル研。。
  • 08:49  TSSに反応されてしまった。大昔と違うのは、昔はパンチカードでいまはシンクライアントってところでしょうか。それとも昔はFORTRANでいまはMapReduceか。。
  • 12:06  HCGシンポジウムの事前受付を開始しました http://www.ieice.org/~hcg/sympo2009/
  • 23:57  自分の研究活動や学会活動の意義や現状について情報発信をしている研究者がまだまだ少ないと思う。でもみんなそんなことする暇があったら論文を書かなければ生き延びられない、という現実があるのもよくわかる。悪循環。

Sat, Nov 14

  • 11:50  メーリングリストや電子掲示板では得られない価値のために「実際に人が集まる学会・研究会」は重要だ。でもTwitterのリアルタイム性、カジュアルさ、人との交流しやすさ、そしてアクセシビリティは、とても大きな可能性だと感じる。
  • 14:39  音声認識どんどん使って見せるべき。そしてまだまだ不完全、もっと研究が必要だということも広く理解してもらうべき。
  • 16:30  とはいえ、短期的な利益に繋がらなくても、真実を探求したり、社会理念を実現したり、不測の事態に備えたりする科学研究は、日本が誇らしい国であるために必要。言語や音声の研究って、安直に仕分けされるような近視眼的な仕事ばかりではないはず。

一部ID入りの発言を修正しました。

昨日の音音研

第62回音音研を開催しました。

2009年11月5日(木) 18:30-21:00頃 参加者8人

  • 話題提供1:西本卓也
  • 話題提供2:帝京平成大学・川島尊之先生 (19:40ごろ)
    • テーマ:音源分離知覚について(続編)
    • エネルギー的マスキングとインフォメーショナルマスキングの問題、音源分離と群化手がかりの知覚、順応に着目した実験のご紹介など。
  • 過去の記録・参加方法など

ネット中継による遠隔地からの参加の実験をしました。西本の実験の途中あたりから stickam.jp に接続しました(75個の音声を聞いていただいている間は時間があるのです)。

Twitterの@nishimotzで告知をしたところ、お一人の方に stickam でご参加いただけました。

使用したのは Thinkpad X300 の内蔵マイクおよび内蔵カメラでした。説明の文章も効果音もタイトルも何も準備できませんでした。

オランダの田中先生(音音研の初代主催者)も少しだけ stickam でご参加くださいました。音声も映像も比較的良好とのことでした。
現在は、田中先生のともした火を絶やさないように、私の無理のない範囲で続けさせていただいていますが、こうした形でご参加いただけたことを嬉しく思いました。

会場に来られた方の中には「ここに来ないで参加して、どんな風になるのか試してみたい」という興味をお持ちになった方もおられましたが、一方で「やっぱり会場で話を聞くのがよいのでは」という御意見もありました。

いずれにせよ、技術の進歩や普及によって、研究者コミュニティという場に新しい可能性が広がっていることを、ひしひしと感じています。
旧来のツール=メーリングリストだけでなく、ブログや YouTube などによる情報発信、twitterstickam といったリアルタイムの情報共有ツールを利用することで、これから何ができるのか、どんな方々と交流ができるのか、ますます楽しみになってきました。

音声CAPTCHA報告と明日の音音研

御報告が遅れましたが、下記の発表を10月30日に行いました。

  • 西本 卓也, 松村 瞳, 渡辺 隆行: "音声CAPTCHAシステムにおける削除法と混合法の比較," 電子情報通信学会技術報告(福祉情報工学研究会・音声研究会), WIT2009-64/SP2009-58, pp.55-60, Oct 2009.

予稿には間に合わなかったのですが、被験者8人の被験者実験データで暫定的な御報告をしました。その間に松村さんが頑張ってくれたので、現在はもう少し被験者の数が増えました。

明日の「音声・音楽研究会」の最初の時間をお借りして、被験者実験を公開でやってみたいと思います。機材の都合がありますので事前にお申し出くださった方に限らせていただきます(お二人の方にお願いする予定です)が、見学してくださっても構いません。

19:40ごろから帝京平成大学・川島尊之先生の「音源分離知覚」の話(前回のお話の続き)を伺う予定です。音源分離知覚とCAPTCHAの深いところでの繋がりを議論できれば、と思っています。

前回、私のブログを読んだ方が飛び入りで参加してくださいましたが、今回も歓迎です。そして以前からの懸案だったネット中継(具体的には stickam 中継)を試してみるかも知れません。

終了後に、久しぶりに皆様とおいしいお酒が飲めるのを楽しみにしています。

メンタルケア講習会

先日、大学主催の「メンタルケア講習会」に出席した。とても勉強になった。いろいろな意味で「かつては常識だったこと」が非常識になりつつあることを知った。
配付された資料は「学生の目に触れないように」と書かれていたので、講演の内容だけ紹介しておく。
私のメモの取り方の不正確な点や勝手な解釈が含まれている可能性もあるので、こういった問題でお悩みの方は、こんなブログの怪しげな情報(笑)に頼らず、適切な専門家に相談することをお勧めしたい。

*****

うつ病が休学や退学の主要な原因となっている。大学生の自殺も増加している。

うつ病は「心の風邪」か?「誰でもかかる」という意味では「心の風邪」。一生を通じてだと20%の人がかかると言われる。しかし「簡単にはなおらない」という意味では風邪と大きく違う。

心の病か?という質問の答えは「No」である。睡眠や疲労の状態によって物事の「とらえ方」が変わる。うつ病は心身に起因する。だから予防が可能。
うつ病は、半分は生活習慣病

(1)睡眠・休養を取る
昼間に活動して夜に休む。規則正しい生活を。自然のリズムを無視すると、人間の生活は「25時間周期」になり、眠れない、起きられない、といった症状になる。「睡眠表」をつけることが治療の出発点。
夜に布団の中で携帯電話を使うのはよくない。瞳孔が開いているときに発光する画面を見ると不眠につながる。
個人の体質の違いによって「必要な睡眠時間」は異なる。誰もが「短時間睡眠」でよいわけではない。一般に芸術家や学者には long sleeper タイプが多い。
睡眠不足が1〜2年続くと「手遅れ」になる。心の病だけでなく糖尿病やガンの原因にもなる。
「部屋の雰囲気で深夜まで帰れない」状況を避ける。
昼寝をするべき。ただし20分まで。午後3時までが有効。土・日も規則正しい生活を。

(2)深酒をしない
「不眠や不安にアルコール」は醒めたときに危険。衝動的・突発的な自殺につながる。

(3)運動をする
酸素をたくさん取ることが心の健康につながる。適度な有酸素運動を。ジョギングや水泳。数十分でよい。夕方6時頃の運動が快眠につながる。

(4)ストレスを避ける
互いに助け合う雰囲気を。放置しない。大学院生の将来は研究オタクではなく普通の社会人。論文期限や就活の時期には特に注意を。心配なときは親に連絡をして協力してもらうべき。相談センターに行くことを勧める。無理矢理行かせては駄目。

東京大学には現在「なんでも相談コーナー」がある。毎月200件近い相談がある。

みんなが生活バランスを大事に。ひとりひとりの性格に合わせて個別に方法を考える。問題の原因を追及するのではなく、協力して出口を探す。起こった問題に関して、よい結果を得ることが大事。結果で判断する。
精神医学・教育心理学発達心理学の知見に逆らわない。

SP/WIT研究会の感想など

充実した研究会でした。1日目は40人、2日目も30人近くの参加者がこられました。また、1日目はPC要約筆記を実施し、一部の発表について手話通訳も実施しました。聴覚に障害をお持ちの方が4名いらっしゃったとのことです。

個人的には、自分の研究に関する情報収集を通じて出会ったブロガーの方に研究会に来ていただけたことが嬉しかったです。
また、ツイッターで中継をしていたときに、あるフォロワーの方から質問をいただき、そのセッション内で私が発表者にそれをお伝えして、返事をまたフォロワーの方に返す、というやりとりができました。
ブログとツイッターが学会活動にもたらすであろう、大いなる可能性を実感する、私にとってはそんな意義深い研究会になりました。

さらに、来年10月のPRMU/SP/WIT研究会では、ぜひ「音声認識による情報保障」にチャレンジしましょう、というお話が出たことも、とても嬉しいことです。
実際にやるとなると「事前に言語モデルを構築しておけるのか」などなど問題が山積していると思うのですが、きっとよい機会になると信じています。

WITの今後の予定は、12月のHCGシンポジウム、そして1月の「50回・10周年記念研究会」です。今後も私個人として可能な限りツイッター中継などに取り組んでいくつもりです。よろしくお願いします。